免疫内科

診療・各部門

診療内容

当科では、関節リウマチや全身性エリテマトーデス等の自己免疫疾患および花粉症やアレルギー性鼻炎等のアレルギー性疾患の診療を行っています。

自己免疫疾患とは、細菌やウイルスなどの外部からの異物を体から排除する人体の免役システムが、誤って自身の細胞に対して過剰な反応した結果、様々な症状が起こる病気の総称です。

アレルギー性疾患はⅠ型、 Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型の大きく4つに分類されますが、日常生活でよく使われている「アレルギー」という言葉は、主にⅠ型(気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症、アレルギー性鼻炎、アナフェラキシーショックなど)やⅣ型(接触型皮膚炎、いわゆるかぶれ)のことを指します。

取り扱い疾患

当科の取り扱い疾患は幅広く、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性筋炎・皮膚筋炎、全身性強皮症、血管炎症候群、不明熱、骨粗鬆症、リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群、結晶性関節炎(痛風・偽痛風)、強直性脊椎炎、関節症性乾癬、 SAPHO 症候群、反応性関節炎、免疫介在性壊死性ミオパチー、封入体筋炎、混合性結合組織病、抗リン脂質抗体症候群、ベーチェット病、成人スティル病、再発性多発軟骨炎、キャッスルマン病、TAFRO症候群、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、IgA 血管炎、蕁麻疹様血管炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、IgG4 関連疾患、好酸球増多症、血管性浮腫、免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(関節炎等)などが挙げられます。

近年、自己免疫疾患やアレルギー性疾患に罹患する人は年々増加しています。自己免疫疾患の多くは国が指定する指定難病に登録されていますが、これらの認定患者数(特定疾患医療受給者数)は年々増加傾向にあります。

当科の患者様は、時に全身のあらゆる臓器に病変を来たすことがありますが、当院では豊富に診療科があり、他科との連携を図りながら診療にあたります。

以下の症状を認めた際は、一度当科への受診をご検討ください。
熱が下がらない、関節や筋肉の痛みが治らない、手足がむくんで痛い、口や眼が乾く、口内炎が治らない、中耳炎や副鼻腔炎(ちくのう症)が治らない、咳や痰・息切れが続く、目が痛い・眩しい・視力が急に低下した、耳鳴りが治らない・耳から膿が出てきた、寒くなると指先が白くなったり青くなったりする、尿が泡立ったり色が変わったりする、手足のしびれが続いている、蕁麻疹がよく出る、足に赤い斑点ができる、等

担当医

恵比須 梨華

医師

経歴

  • 2016年(平成28年)
    神戸大学医学部医学科卒業

資格

  • 日本専門医機構・日本内科学会内科専門医
  • 日本リウマチ学会専門医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
  • 産業医