診療・各部門
臨床検査は、病気の診断、治療方針の決定、治療効果などの判断に関わる検査です。
臨床検査技師(非常勤を含む)19名が検体検査・生理検査・病理検査の部門に分かれ専門性の高い業務を行っています。
検査室では、病院理念である「やさしさと安心の医療で人々につくします」を中心に掲げ、
- 迅速で精度の高い検査結果を報告できるよう体制を整備します。
- 臨床検査技師としての専門性を質的に向上させ、実践にいかします。
- 医師、看護師、事務職などの他の医療スタッフと協力して患者様の立場に立った医療を行います。
- 業務の改善、効率化に努めます。
を基本方針としています。
部門別検査内容
採血室
外来患者の採血等を朝8時20分から開始しています。

検体検査部門
- 生化学検査
血液より分離した血清や尿などを用いて、臓器の機能や代謝の状態を評価する検査です。 - 免疫学的検査
感染症、甲状腺機能、腫瘍マーカー、免疫機能の診断や経過観察に用いられています。 - 血液検査
赤血球、白血球、血小板の数やヘモグロビンなどを測定し、貧血や炎症の状態を検査しています。
また白血球分類や骨髄検査は、血液疾患の診断・治療方針の判断に重要な検査です。
止血・凝固検査では、出血が止まりにくい状態や、体内で血液が固まりやすい疾患がないか検査しています。 - 一般検査
尿を調べることにより腎臓、膀胱などの疾患を見つけることができます。便検査では、直腸や胃等の消化管からの出血の有無の補助的診断に用いられています。
輸血検査部門
血液型検査、輸血検査、血液製剤の管理を行っています。
手術や貧血で血液が少なくなった状態の時に、安全に輸血ができるように検査をしています。
24時間365日、緊急輸血に対応しています。
生理検査部門
- 心電図検査
心臓が規則正しく動いているか、不整脈や狭心症などの異常がないか調べる検査です。 - また不整脈などの原因を調べるために24時間記録するホルター心電図検査もあります。
- 超音波検査(エコー検査)
体に超音波をあてて、その反射を画像化し、体の内部の状態を調べる検査です。
心エコー、腹部エコー、乳腺エコー、甲状腺エコー、脈管エコー等があります。 - 呼吸機能検査
吸ったり吐いたりできる量や、吹き出す強さを測定し、肺が正常に機能しているか調べる検査です。 - 睡眠時無呼吸症候群検査
睡眠中の呼吸の状態(無呼吸・低呼吸の回数)や眠りの深さなどを調べる検査です。
超音波検査数
2024年4月1日~2025年3月31日
| 心エコー | 2705 |
| 腹部エコー | 3588 |
| 体表エコー | 1578 |
| 乳腺 | 378 |
| 甲状腺 | 239 |
| 頚部 | 171 |
| 四肢脈管 | 790 |
| エコー総数 | 8061 |
資格取得一覧
2025年12月1日現在
| 超音波検査士(消化器) | 4名 | 細胞検査士 | 3名 |
| 超音波検査士(循環器) | 5名 | 国際細胞検査士 | 1名 |
| 超音波検査士(体表臓器) | 1名 | 認定病理検査技師 | 1名 |
| 日本心エコー図学会認定専門師 | 1名 | 特定化学物質取扱主任者 | 5名 |
| 二級臨床検査士 | 5名 | 有機溶剤作業主任者 | 5名 |
| 認定輸血検査技師 | 2名 | 中級バイオ技術者 | 1名 |
| 日本糖尿病療法指導士 | 1名 | 緊急検査技士 | 2名 |
| NST専門療法士 | 1名 | 医療情報技師 | 1名 |
検査科 感染制御チーム(ICT)活動
検査科では、感染症の検査、多剤耐性菌の検出報告やアンチバイオグラムの作成などを行い、院内の感染状況をモニタリングしています。
血液培養2セット採取率は、2024年度はボトル供給制限のため平均47%でしたが、2025年4月~11月は平均76%です。研修会などを行い11月は87%となりました。今後も2セット採取率向上を目指し活動していきます。
専門医教育施設認定
- 臨床検査技師19名
