口腔外科

診療・各部門

この度2024年12月1日付けにて日本口腔腫瘍学会指定研修施設となりましたので今後は、新たな先進医療である光免疫療法(アルミノックス療法)を導入する予定で、従来治療が不可能であった切除不能再発口腔がん症例に対しても積極的に治療していくつもりです。また2025年よりインプラント治療を開始いたしますので、欠損歯等でお困りの方々はお気軽にお問い合わせください。

口腔外科は単に歯だけではなく、人が生きていくために必要な咀嚼・嚥下・発音といった顎口腔機能をつかさどる顎口腔顔面領域における疾患の診断・治療を行う口のエキスパートです。当科では日本口腔外科学会認定口腔外科専門医・指導医などの資格を有するエキスパートが、一般歯科では扱っていない入院を伴う疾患に対して治療を行います。特に、地域の開業医の先生方および院内他科の先生方と連携をとりながら顎口腔顔面領域に発症する様々な疾患、例えば親知らずの抜歯はもとより、顎顔面骨折、口腔に発症する良性・悪性腫瘍、炎症、ならびに顎関節症等の診断・治療を行います。また院内における周術期の患者様の口腔ケアならびに口腔衛生指導も行います。
原則として、う蝕・歯周病・義歯等の補綴処置などの一般歯科治療は行っておりません。

口腔外科疾患とその治療

埋伏歯

埋伏した親知らずや過剰歯などの難抜歯手術をします。

顎顔面外傷

外傷による粘膜裂傷、歯牙脱臼、歯槽骨骨折、上下顎骨折、頬骨骨折などの手術・治療を行います。

嚢胞性疾患

上下顎骨に発症した顎骨嚢胞ならびに口腔内に発症した粘液嚢胞等の手術・治療を行います。

良性腫瘍

口腔内に発症した線維腫等の良性腫瘍の手術・治療を行います。

口腔がん

顎口腔顔面領域に発症した口唇がん、頬粘膜がん、上下歯肉がん、舌がん等の診断・治療を行います。治療法としてはがんの進行度によって決定し、進行症例に対しては本院形成外科と連携し再建手術も行います。

顎変形症

受け口などに対する顎矯正手術をします。

炎症性疾患

歯が原因で発症した顎骨骨髄炎、蜂窩織炎、歯性上顎洞炎等の手術・治療を行います。

口腔粘膜疾患

難治性口内炎、白板症、扁平苔癬などの口腔粘膜に発症した疾患の治療を行います。その他、口腔乾燥症や舌痛症などの治療も行います。

顎関節疾患

顎関節症や顎関節脱臼などの治療をします。

その他の疾患

重篤な全身疾患を有する患者様およびビスホスホネート製剤服用中の患者様の抜歯をはじめとする小手術を行います。

全身麻酔手術実績

(令和元年9月開設~令和5年8月末までの4年間)

スクロールできます
悪性腫瘍
舌癌23例
上顎歯肉癌8例(エナメル上皮癌1例を含む)
下顎歯肉癌7例
口腔底癌3例
頬粘膜癌5例
口蓋癌2例
頸部郭清術29例
口唇癌1例
リンパ節摘出術2例
再建手術33例(顎骨壊死腓骨再建の10例を含む)
顎変形症
上下顎骨切り術9例
上顎骨切り術1例
下顎骨切り術6例
オトガイ形成術6例
骨折
上顎骨骨折(LFI)2例
下顎骨骨折27例(下顎頭部骨折8例を含む)
唇顎口蓋裂
口唇外鼻修正術11例
エナメル上皮腫10例

悪性腫瘍をはじめ、幅広い口腔外科疾患に対して対応しています。また再建手術は本院形成外科の協力を得て行っています。

令和3年10月より日本口腔外科学会認定研修施設となりました。

担当医

松岡 裕大
歯科医師 部長

経歴

  • 大阪大学歯学部第一口腔外科 准教授(令和元年7月迄)

専門分野

  • 口腔がん・その他口腔外科一般

資格

  • 歯学博士
  • 日本口腔外科学会専門医・指導医
  • 日本口腔腫瘍学会口腔がん専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医・指導責任者
  • 歯科医師臨床研修指導歯科医
  • 緩和ケア研修修了 
  • 大阪大学歯学部招聘教員

和田 剛信
歯科医師

専門分野

  • 口腔がん・その他口腔外科一般

資格

  • 歯学博士
  • 日本口腔外科学会専門医
  • 歯科医師臨床研修指導歯科医
  • 緩和ケア研修修了
  • 日本口腔科学会認定医

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