内科は胃潰瘍・胃がん・大腸がんなどの胃腸疾患の内視鏡検査を伴う入院が最も多く、消化器内視鏡センターが中心となって診断治療をおこなっております。
当院に入院される患者さんの3人に1人が消化器の疾患であり、この需要はここ数年変化がありません。
腎臓の感染症や肺炎、糖尿病による入院患者も多くなっております。

※※令和2年度より開設した血液腫瘍内科について※※
当院では令和2年度より血液腫瘍内科を新たに開設し、患者数が徐々に増えてきております。
血液腫瘍内科では白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、骨髄腫のような造血器悪性疾患と、溶血性貧血をはじめとする各種貧血、特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血など血液疾患全般の診療を行っています。
外来化学療法室の設備も整っていることから、血液疾患の中でも特に造血器悪性疾患に対する化学療法、分子標的療法を入院・外来問わず積極的に行っています（移植適応例に関しては大阪公立大学医学部附属病院またその関連病院と連携し進めています）。
白血病などの血液疾患は一昔前まで不治の病と言われていましたが、最近は新規薬剤含め化学療法の目覚ましい発展によって予後延長できる、あるいは治る病気になってきています。
重症患者さんも多く、高度な知識と経験を求められる診療が行われているため、医師だけはなく、看護師・薬剤師・臨床検査技師など他職種の医療スタッフがチームとしてトータルケアを実践し、地域医療に貢献できることを目指しております。

外科は消化器外科を中心に診断・治療をおこなっており、疾患別の入院患者数の割合では大腸疾患の患者さんが多くなっております。
ガイドラインに則した標準手術を第一に考えて治療を行っています。

当院は整形外科2次救急病院（入院、手術に対応可能で、大阪府から指定されている病院）です。
整形外科対象疾患で入院される患者さんは内科に次いで2番目に多く、外傷・骨折の患者さんが多くなっております。

形成外科は主に顔面や体の表面に生じた、病気や外傷による変形や組織損傷を治療する外科です。必要に応じて他科との連携を行い治療をおこなっております。
入院治療だけでなく外来診療にも力を入れており、眼瞼・眼窩疾患、漏斗胸、下肢静脈瘤などの専門外来も稼働しております。
当科では機能面だけではなく、整容面にも最大限配慮し、”きれいに早く治る”治療を目指して診療を行っております。

眼科の入院患者疾患では白内障が最も多くなっておりますが、白内障以外にも幅広い疾患について対応が可能です。
当院に眼科疾患で入院される患者さんの割合は10%を超えており、内科・整形外科に次ぎ3番目に多いのが特徴です。
外来にも手術室を配置しており、緊急度の高い病状の場合に対応可能としております。
多少点眼内レンズを用いた水晶体再建術や前眼部三次元画像解析等の先進医療にも対応しております。

耳鼻咽喉科疾患別の入院患者数の割合では、慢性副鼻腔炎の患者さんが多く、基本的に内視鏡を使用した手術（内視鏡下鼻内手術）を施行しております。
次いで、鼻涙管閉塞による慢性涙嚢炎（泣いてもいないし眼の痛みもないのに常に涙が出て止まらない）の患者さんが多く、そのような患者さんに対して鼻内から行う手術（涙嚢鼻腔吻合術）に力を入れております。
耳鼻咽喉科での涙嚢鼻腔吻合術の実施件数は全国一です。※令和2年度実績
慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎・外リンパ瘻といった疾患、耳下腺腫瘍・顎下腺腫瘍・甲状腺腫瘍などといった良性腫瘍の手術も可能です。安全で可能な限りの短期入院にて治療を目指しています。

蜂窩織炎、帯状疱疹、尋常性乾癬、天疱瘡など皮膚科一般診療の他，血管肉腫などの皮膚腫瘍、希少疾患や内臓疾患と関連した皮膚疾患も見逃さない診療を目指しています。
形成外科との協働ができる強みを十分に発揮すべく高齢者皮膚腫瘍センターを設立しており、高齢の方の皮膚腫瘍に関して、診断、治療、アフターケアはもとよりセカンドオピニオン、再発症例、年齢を考慮した緩和的治療、非観血的治療をおこなっております。

泌尿器科は腎・尿管・膀胱・尿道・前立腺・精巣の腫瘍、尿路結石や排尿障害、感染症に対して診療・治療をおこなっております。
疾患別の入院患者数の割合では膀胱がんの患者さんが多くを占めております。