しみ・ピコレーザー
ピコレーザー
2023年4月にピコレーザーを導入しました。
港区では初導入になります。
ピコレーザーは保険適応ではなく、自費診療になります。
ピコレーザーでは治療が難しい場合がありますので、治療前に診察で医師が判断いたします。
当院は皮膚科・形成外科の外来もありますので、保険での診察が必要な場合はご紹介可能です。
ピコレーザーについて
ピコレーザーとは、ピコ秒(1ピコ秒=1兆分の1秒)という短い時間
レーザー光を照射する機械です。照射時間が短いため、最大出力が大きくなり、
色素斑などのメラニンに対して、瞬時的にエネルギーを与える事ができ、熱作用がないため結果的少ない回数での色調改善が期待されています。
また、レーザー照射後の副反応(炎症反応や色素沈着)を軽度に押さえられる事が可能と考えられています。
当院のピコレーザーはアメリカのシネロンキャンデラ社製のPicoWay導入しており、厚生労働省の薬事承認、米国商品医薬品局(FDA)の了承を受けています。
従来のレーザーとの違い
従来のレーザーと比較してQスイッチレーザーのナノ秒よりもさらに短い発振時間のピコ秒でレーザーを照射することで、皮膚に与えるダメージが少なく、
安全で効果的な治療を実現します。パルス幅の短縮によりレーザーエネルギーのピークパワーが増大し、高いエレルギーを有する強力な衝撃波で熱作用による合併症を抑え、標的となるメラニン色素を粉砕する事が可能です。
- 高いピークパワー
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パルス幅の短縮にピークパワーが増大。より高いエネルギーの衝撃波でメラニン色素を破壊します。
- 最短のパルス幅
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ピコ秒でレーザーを照射する事で、ダメージが少なく、安全で効果的です。
当院では4種のハンドピース・3種の波長(1064nm・730nm・532nm)を使用し様々なお悩みの方に、安全で効果的な治療が可能です。
治療方法
スポット照射 (しみ そばかす)
顔全体ではなく、部分的にしみを除去したい方に適応となります。従来のレーザーナノ秒と比較し、ピコレーザーピコ秒はメラニン色素を細かく粉砕少ない治療回数、照射後のダウンタイムも少ないのが特徴です。
ナノ秒 | ピコ秒 |
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レーザー照射にてターゲットは石から岩の色素片に破壊される | レーザー照射にてターゲットは石から砂の色素片に破壊される |
トーニング (肝斑 くすみ 顔全体のしみ・そばかす ADM)
低出力で顔全体にレーザーを照射、顔全体のしみ・くすみ・肝斑の方に適応となります。熱でメラニン色素を粉砕するのではなく、衝撃波で色素を除去、メラニン色素を少しずつ分解・排出していくのが特徴です。
治療前の色素斑 | 治療後の色素斑 |
ターゲットを微細に破壊された色素粒子はマクロファージの貧食によって体外へ排出される小さい粒子であると効果的に貧食を行う事ができる。
ピコフラクショナル (ニキビ・ニキビ跡・毛穴・小じわ・肌質改善)
皮膚にダメージを与え、コラーゲンの増殖・エラスチンが再生し肌の再生を行います。ニキビ・ニキビ跡・小じわ・毛穴など肌質改善の方に適応となります。従来のフラクショナルレーザーは照射時の痛みが強い・ダウンタイムが長い印象でしたがピコフラクショナルでは、レーザーの衝撃波・音響波が小範囲であり周囲へのダメージがほとんどなく、照射中の痛みが少なくダウンタイムも短くなるのが特徴です。
従来のレーザー | ピコレーザー |
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大きな衝撃波・大きな熱破壊によりダメージが大きい | 鋭い衝撃波・高いピークパワーによりダメージがほとんどない |
ターゲットを微細に破壊された色素粒子はマクロファージの貧食によって体外へ排出される小さい粒子であると効果的に貧食を行う事ができる。
- 良性色素斑(532nm照射)
- 肝斑(1064nm照射)
- ピコフラクシナル(1064nm)
- ピコフラクショナル (532nm フュージョン)
効果には個人差があります。