脂肪吸引
脂肪吸引とは?
脂肪細胞が皮下や内臓に蓄積した肥満状態は度を過ぎるとメタボと言われるようになり、それを放置すると動脈硬化や糖尿病といった慢性疾患の原因となります。一般的に、15歳前後までに、体内の脂肪細胞の数は固定され太りやすい体質になるかどうかが決まると言われ、脂肪細胞1つ1つの容積が膨張すると『太った』、縮小すると『痩せた』となります。ダイエットをしても容積が減るだけで脂肪細胞の数は変わりませんから、気を抜けばリバウンドして元に戻ります。
また、マッサージによる痩身はリンパ液や水分を移動し排出させることでむくみをとることが主な目的となるため、施術直後に痩せて見えることがありますが、実際のところ脂肪細胞は数も容積も減っていません。ただ、リラックスできて気持ちがよいので、継続することにより脂肪が体内に蓄積しにくくなる可能性はございますので、目的に合わせてどんな方法で痩せたいかを自分で決めていくことがとても大切です。
1度に多くの脂肪細胞の数を減らして希望を実現したい場合に、脂肪吸引は一つの選択肢となります。当センターの脂肪吸引には2種類あり、2mmのカニューレで行なう脂肪吸引と、3〜3.5mmのカニューレで行なう脂肪吸引があります。
3・3.5mmカニューレ脂肪吸引
通常の脂肪吸引です。例えば腹部全体の脂肪吸引であれば1ヶ所4〜5mm程度の皮膚切開を、臍の上下に2ヶ所と腰骨部分に左右1ヶ所ずつの計4ヶ所(上腹部をしない場合は臍下1ヶ所となり計3ヶ所)つけて、腹部全体の脂肪を除去します。掃除機で脂肪を吸い取るイメージを持っている方が多いですが、どちらかというと彫刻をしているような感覚で施術をします。カニューレの角度を使い分けて、どの部分の脂肪を削っているかを意識しながら、深い層の脂肪から浅層の脂肪までを立体的にしっかりとっていきます。この時、皮膚の凹凸ができないように気をつけることはもちろんですが、余剰皮膚を極力作らないように注意することも大切です。くびれをしっかり作り、皮膚を内側に引っ込めると余剰皮膚を最小限にでき、除去できる脂肪もかえって多く、満足度に直結します。
また、太ももの脂肪吸引の場合、太もも前面から内腿・膝内側へかけての斜面を作ることを意識すると、内ももの隙間ができ、余剰皮膚も最小限に多くの脂肪を取ることが可能となります。
身体は元々誰でも左右差がありますが、それらも含めて術後、左右差が目立たないように左右均等に吸引をしていくことを心がけます。
概要
- 麻酔:全身麻酔
- 所要時間:60〜120分
- 洗顔・シャワー : 創部カバーし、翌日から可能
- ストッキングやウェストニッパーにて圧迫は3ヶ月(*圧迫強度は程度や段階あり)
- 手術費用は腹部全体45万円、太腿全体55万円(各税抜き)
副作用・ダウンタイム
- 傷の赤み、硬さ、ケロイド、瘢痕、凹凸
- 傷は傷。ゼロにはなりませんが、通常は1〜6ヶ月ほどで落ち着き、経過とともに目立たなくなります。
- 感染、内出血、血腫、腫れ、疼痛、色素沈着、知覚鈍麻
- カニューレを腸管方向に向けて刺し、腹膜炎を発症された報告があります
- 上記報告例や皮膚壊死などの重篤な合併症が起こる可能性がありますが、細心の注意を払い、おこらないように努めております。
よくある質問
脂肪吸引すると何キロくらい痩せる事ができるのですか?
脂肪は水より軽く、脂肪を3000cc採取しても、1〜2kg減少する程度ですが術後は腫れもあり体重はむしろ増えることさえあります。
1回で採取する脂肪吸引量は、体の負担と皮膚の余りが出ない様にバランスを見ながら、できる限りの脂肪を吸引しますので、体重で効果を判断するよりも見た目ではっきりと変化がわかりますのでご安心ください。
脂肪吸引の後、リバウンドはしませんか?
脂肪吸引は脂肪細胞の数を減少させるので、食事制限や運動によるダイエットと同様のリバウンドはしないです。 ただ残っている脂肪細胞が肥大し、容積が増して元の状態に近づく可能性はあります。