センター紹介
センター長挨拶
細川 亙(ほそかわこう)
美容医療センター長
美容医療の健全化に向けて
余りに美容医療関係のトラブルが多発しているので消費者庁・厚生労働省は連名で「美容医療の施術を受ける前にもう一度」という警告文書を消費者(患者)向けに出しました。
- 使用する薬などがどのようなものか、自分でも説明できますか?
- 効果だけでなく、リスクや副作用などについても知り、納得しましたか?
- ほかの施術方法や選択肢の説明も受け、自分で選択しましたか?
- その施術は「今すぐ」必要ですか?
という4つの問いからなる文書です。私は日本形成外科学会の理事長時代などを通じて国会や厚労省に国家レベルでの美容医療の健全化政策の実施を働きかけてきました。上記の消費者庁や厚労省の警告文書や、不適切広告の取り締まり強化などはそのような活動が実を結んだものです。しかしながら、巷の美容医療は一朝一夕には変わりません。健全な美容医療を日本に根付かせるには単に提言するだけでなく、自ら実践しなければならないと考え、平成30年4月に病院長として赴任したばかりのこの総合病院で美容医療を始めることに決めたのです。しかも令和元年9月に病院が弁天町駅前に新築移転するという好機に恵まれました。
美容医療の現状
今、日本で行われている美容医療(美容外科・美容整形・美容皮膚科)には、非常に多くの問題があります。主に個人クリニックで行われていることが多いですが、医療事故も少なくありませんし、表に出てきていないトラブルも少なからずあります。阿漕な商売をしている美容クリニックもあるのが現実です。また、保険医療であれば医療の内容に関して厚労省が決めたガイドラインがありますが、美容医療(美容外科・美容整形・美容皮膚科)は自由診療ですから殆ど何も決められていません。全うな医療が行われているか否か保証はないのです。また、治療についての情報も共有されておらず、フィードバックもかかりません。
新病院の取り組み・美容医療センター
新病院では安心安全の美容医療(美容外科・美容整形・美容皮膚科)にするための様々な工夫を織り込んでおりますので、市中の美容クリニックへの受診をためらわれていた方々も安心して受診していただけるセンターになると思います。私は病院長とセンター長を兼任します。美容医療センターでの診療開始は10月1日となります。地域に限らず広域からの患者さんに来ていただけるのではないかと思っています。
- 施設長略歴
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以下の役職を歴任
JCHO大阪みなと中央病院 病院長 大阪大学形成外科学教室 教授(現在名誉教授) 日本形成外科学会 理事長 日本形成外科手術手技学会 理事長 日本マイクロサ-ジャリ-学会 副理事長 日本美容外科学会 理事 日本頭蓋顎顔面外科学会 理事 日本創傷外科学会 理事 Journal of Plastic Surgery and Hand Surgery Editorial Board 雑誌「形成外科」克誠堂 編集委員長 日本形成外科学会機関誌 編集委員長 アメリカ形成外科学会 名誉会員(日本人初、世界で7名) - 著書・編書
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- スキンサージャリーの基本手技(克誠堂出版)
- 腋臭症・多汗症治療実践マニュアル(全日本病院出版会)
- 眼瞼・眼窩・涙道の外科(克誠堂出版)ほか